お墓の種類を徹底解説!伝統から新しいスタイルまで
- お墓
人生の終わりを迎えた後、私たちが永遠の安らぎを得る場所、それがお墓です。
そのため、どのようなお墓が自分や家族にふさわしいのか、じっくりと考えて選ぶ必要があります。
近年、一般的にイメージされるお墓のカタチのほかに、さまざまな種類があることをご存じでしょうか。
この記事では、お墓の種類をわかりやすく解説し、それぞれの特徴や魅力をお伝えします。
「ペットとともに眠れるお墓」や「モニュメント葬」のような新しい選択肢など、あなたにぴったりのお墓選びのお手伝いができれば幸いです。
目次
〇お墓の種類が増えたのはなぜ?多様化の背景
〇お墓の種類はさまざま|伝統と新しいスタイル
〇墓石の形状の種類|見た目で選ぶお墓
〇誰と入るかで選ぶ|お墓の種類と呼び方
〇お墓を設置する場所の主な種類
〇施工事例で見るお墓の種類|富山県・石川県・福井県
お墓の種類が増えたのはなぜ?多様化の背景
現代社会では、お墓の形や供養方法が大きく変化しています。
その理由のひとつは、家族構成や価値観の多様化です。
かつては「家族で一つのお墓を守る」ことが一般的でしたが、核家族化や少子高齢化が進むことに加え「自然に還りたい」という環境志向、「子供に負担をかけたくない」という考えの広がりから、新しい供養スタイルが注目されるようになりました。
また、宗教宗派を問わない霊園も増えており、それに伴いデザイン性の高いお墓が増加していることもお墓の種類の増加につながります。
都市部では土地不足や価格の優位性が進んでおり、コンパクトな供養方法が注目されています。
このような、現代のさまざまな背景から、故人やその家族の多様な希望に沿ったお墓作りが求められているのが現状です。
お墓の種類はさまざま|伝統と新しいスタイル
お墓と聞くと、ほとんどの方が真っ先に「墓石のあるお墓」を想像することでしょう。
しかし、現代には多種多様なお墓があり、それぞれに特徴があります。
ここでは、現在の代表的なお墓の種類についてご紹介します。
一般墓
伝統的な墓石を使用したお墓で、代々の家族が使用することを想定したつくりです。
最も一般的なスタイルであり、地域の霊園や寺院内の墓地で多く見られます。
「お墓=一般墓」と認識する方も少なくありませんが、近年のお墓のスタイルの多様化によって「一般墓」の名称が広がるようになりました。
日本らしい形を持つ和型墓石がイメージされやすいですが、実際には近代的な洋型墓石などデザインの選択肢も豊富にあります。
墓石の形状の種類については「墓石の形状の種類|見た目で選ぶお墓」の見出しにて紹介しています。
納骨堂
都市部で人気の「納骨堂」は、建物内に個別のスペースを設けて遺骨を安置する施設です。
ロッカー式や仏壇式、位牌式など、納骨堂もさまざまな種類に分かれます。
建物内のなかに多くの納骨スペースがあり、そのなかの区画を借りて遺骨を納める仕組みです。
室内のため天候や気温を気にする必要もないこと、基本的に跡継ぎ不要であることから人気を集めている埋葬方法です。
永代供養墓
「後継者がいない」「家族に負担をかけたくない」という悩みや考えをお持ちの方におすすめなのが永代供養墓です。
管理や供養を霊園や寺院が代行してくれるため、安心して任せられる点が大きな特徴であり魅力となっています。
永代供養墓は「個別安置型」「集合安置型」「合祀型」の3つに分かれ、先ほど紹介した納骨堂も永代供養がついている場合は永代供養墓となります。
散骨
散骨は、遺骨を粉末状にし、海や山に撒いて自然に還す供養スタイルです。1.2mm以下のパウダー状にして散骨します。
散骨は主に以下の種類があります。
- 海洋散骨:海にまく
- 空中散骨:空からまく
- 山林散骨:山林にまく
- 宇宙散骨:宇宙に打ち上げる
お墓として選ばれる方はまだまだ少数ですが、それでも近年は増加傾向です。
法律上の注意点を守る必要がありますが、自然志向の方や「シンプルな供養を望む」方に選ばれることが多い方法です。
自然葬の種類等、詳しく知りたい方は以下の記事から
→自然葬とは?「自然に還りたい」という希望が叶う葬送方法について解説
樹木葬
樹木葬は、墓標の代わりに木や草花を植えるスタイルです。
従来の墓地のイメージと異なり、草木が多くあったり四季を感じられたりと、ガーデンのような明るく柔らかい雰囲気を持っています。
「緑豊かな場所で眠りたい」「環境に優しい供養を」と考える方に人気を集めています。
樹木葬のなかでも供養のカタチや墓地の種類は複数あるため、自分の考えやイメージに沿ったものにすると良いでしょう。
樹木葬の基本から知りたい方はこちらからご覧ください。
モニュメント葬
モニュメント葬とは、中央にシンボルとなる石碑を配置し、樹木葬よりも永続的な石碑を用いた形式の供養方法です。
モニュメント葬はデザイン性豊かなお墓で、墓石そのものが「記念碑」の役割を果たします。
樹木葬に似た部分もありますが、大きな違いは墓標に樹木ではなく石碑を使用する点です。
モニュメント葬の最大のメリットは、その石碑が「永続的なシンボル」として機能するところにあります。
樹木葬のような木々の手入れが不要で、季節に応じてきれいな状態を守ることができます。
「自然との調和を望みつつも、手入れの手間を省きたい」と考える方におすすめの供養方法です。
モニュメント葬についてさらに知りたい方は
→樹木葬・モニュメント葬
イメージを膨らませるなら
→山岡石材のInstagram
ペットと共に眠る墓
ペットは家族。そんな考え方を大切にしたお墓のカタチです。
人間とペットが一緒に眠ることができ、ペットへの愛情を形に残すことができます。
大切なペットとの絆をお墓に刻むことができるこのスタイルは、近年大きく需要を高めています。
墓石の形状の種類|見た目で選ぶお墓
お墓を選ぶ際には、形状も重要なポイントのひとつになります。
和型、洋型、デザイン墓、オリンピック塔など、それぞれの特徴を見据えて、自分や家族に合ったものを選びましょう。
和型墓石|伝統を重んじる
和型の墓石は、日本で最も一般的で伝統的な形状です。
縦長のシンプルなデザインで、正面には家名や戒名が彫られることが多く、仏教文化に思いを馳せた日本特有のお墓といえます。
代々受け継がれる家墓として、家族の歴史を感じさせるお墓として選ばれることが多いです。
洋型墓石|シンプルでモダン
洋型墓石は、低めで横長なのが特徴です。
現代的なデザインで洗練されたスタイルを持ち、和型墓石とは違った落ち着いた雰囲気があります。
シンプルな中にもスタイリッシュな印象を与えます。
伝統的な印象を抑えつつも品格を重視したい方や、シンプルさを求める方におすすめです。
デザイン墓|個性を形にする
デザイン墓は、その名のとおり個人の趣味や生き方を表現した自由なデザインのお墓です。
デザイン墓は「故人らしいお墓を作りたい」という方に選ばれています。
例えば、趣味を象徴する彫刻を入れたり、石の形自体を球体にしたりとオリジナリティあふれるお墓にすることも可能です。
生前にデザインを決めておくことで、記念碑のような意味合いを持たせることもできます。
五輪塔|仏教文化のシンボル
五輪塔は、仏教の宇宙観を象徴した形状のお墓です。
「地・水・火・風・空」という五大要素をそれぞれの層で表現し、仏教的な悟りや平安を示しています。
独特の形状と宗教的な意味合いから、伝統を重んじる人々や仏教に強い思いを込める人々に選ばれることが多いです。
五輪塔の形状は、墓地内でも目に見える存在感があり、家族にとっても特別なシンボルとなります。 「故人の魂が永遠に安らぐ場所」として、深い意味を持つデザインです。
誰と入るかで選ぶ|お墓の種類と呼び方
お墓は、誰と一緒に入るかによってその形態や呼び方が変わります。
かつては、家族全員で入るお墓が一般的でしたが、家族構成や価値観の変化により、現代ではより多様な選択肢が存在します。
ここでは、代表的なお墓の種類とその特徴を詳しくご紹介します。
家墓(いえはか)
日本で伝統的なお墓といえば「家墓」です。
「○○家之墓」と刻まれるように、家族全体を祀ることを目的としており、代々受け継がれるお墓のスタイルです。
親族が一つのお墓に集まり、先祖代々の供養を行う形は、日本の文化や家族観を象徴しています。
家墓は、家族全体のつながりや故人への敬意を示すため、古くから多くの家庭で選ばれてきました。
しかし、少子高齢化や核家族化の影響により、維持や管理が難しいと感じる方も増えてきています。
家墓はこんな方におすすめ
- 家族全員で一つのお墓に入りたい。
- 先祖代々のつながりを重視したい。
両家墓 (りょうけばか)
両家墓は、夫婦それぞれの家系を一つのお墓で祀る形式です。
一般的な家墓とは異なり、両家の名前を並べて刻むことが多く、「夫婦を中心とした新しい供養スタイル」として注目されています。
核家族化が進む現代において、平等な供養を希望する夫婦に人気です。
例えば、墓石に「○○家・△△家之墓」と刻むことで、夫婦双方の家族が平等に供養されるという考え方を反映しています。
両家墓はこんな方におすすめ:
- 夫婦のつながりを重視したい。
- 両家への公平な供養を希望する。
個人墓(こじんぼ)
個人墓は一人のために設けられたお墓で、「自分専用のお墓」として生前に用意されるケースが多いです。
従来の家墓とは異なり、家族全員を祀るのではなく、一人の故人だけを供養します。
独身の方や、家族に負担をかけたくないと考える方に選ばれることが多く、デザインや墓碑の内容も自由に決められるという特徴を持ちます。
遺族にとっては、シンプルに供養をおこないやすいというメリットもあります。
個人墓はこんな方におすすめ
- 家族にお墓の管理を負担させたくない。
- 自分だけのお墓を持ちたい。
夫婦墓(ふうふばか)
夫婦墓は、夫婦だけが一緒に入ることを目的としたお墓です。
「家族全員で」という形にこだわらず、夫婦単位で供養されたいと考える方に人気があります。
生涯を共にした夫婦が、死後も寄り添う形で安らぎます。
夫婦墓は、比較的小さな規模で設けられることが多く、墓石のデザインにも自由があるため、「シンプルだけど心のこもったお墓にしたい」という方に最適です。
一般墓にも見られますが、モニュメント葬や樹木葬などの永代供養墓のケースが多いです。
夫婦墓はこんな方におすすめ
- 夫婦だけでお墓に入りたい。
- シンプルで管理しやすいお墓を希望する。
共同墓(きょうどうばか)
共同墓は複数の方が一緒に眠る形のお墓で、地域や宗教団体が運営することが多いです。
たとえば、教会のお墓を建ててそこに通う信者さん個別の墓石を持たない代わりに、費用を抑えられる点が特徴で、後継者がいない方や、家族への負担を最小限にしたい方に選ばれています。
供養は運営側が永代にわたって行うため、「一人では寂しい」「安心感が欲しい」と考える方にも適しています。
共同墓はこんな方におすすめ:
- 費用を抑えて供養を続けたい。
- 個別のお墓を建てず、他の人々と一緒に供養したい。
お墓を設置する場所の主な種類
お墓を設置する場所は、供養のスタイルや地域の文化、利便性によって選ぶことが重要です。
公営霊園や民営霊園、寺院霊園、共同墓地など、それぞれの設置場所には特徴があります。
このセクションでは、それぞれの種類をご紹介します。
①公営墓地
公営霊園は、市区町村や都道府県のような自治体が運営する霊園です。
公共性が高く、費用が比較的安いことが魅力のひとつの霊園。
管理は行政がおこなっているため、倒産などの心配はありません。
民間と違って経営が傾く心配もない公営墓地は信頼性が高く、利用者にとって安心できる選択肢となります。
公営霊園が適している方
- 初期費用や管理費を抑えたい方
- 長期的に信頼できる運営を重視する方
②民営霊園
民営霊園は、民間企業や宗教法人が運営する霊園です。
公営霊園に比べて設備やサービスが充実していることが多く、広い駐車場やバリアフリー設計など、互換性を重視した設計が特徴です。
場所によっては、花や供物の販売、休憩所や法要施設が併設されているところもあります。
また、宗教や宗派に縛られず、自由に利用できる霊園が多いのも民営霊園の魅力のひとつです。
民営霊園が適している方
- 利便性やサービスを重視したい方
- 宗教や宗派にこだわらず自由に選びたい方
③寺院霊園
寺院が運営する霊園です。
宗旨宗派に基づいた供養や管理がおこなわれるため、宗教的な安心感が得られるのが最大の特徴です。
墓地の管理は寺院に任せることができ、労働者の負担が軽減されます。
ただし、檀家としての追加が条件となる場合がございます。利用する際には事前の確認が必須です。
霊園が適している方
- 仏教に基づいた伝統的な供養を希望する方
- お寺とのつながりを大切にしたい方
施工事例で見るお墓の種類|富山県・石川県・福井県
富山県|和型
施工場所|富山県富山市
工法|根太石唐戸一体型工法・和型墓石
石種|国産
石川県|デザイン型
施工場所|石川県河北郡内灘町
工法|デザイン型簿墓石
石種|インド緑・アーバングレー(インド産)
福井県|洋型
施工場所|福井県福井市
石種|大倉石・インド緑
山岡石材では、富山県、石川県、福井県それぞれの地域に適したお墓作りをサポートしています。
地域特有の風土や文化に基づいた提案をおこない、故人や家族に最適なお墓をご提供いたしますぜひお気軽にご相談ください。
まとめ|最適なお墓を選ぶために
お墓選びは、家族にとって一生に一度の大切な決断です。
現代では、家族の形や価値観の多様性により、伝統的な家の墓から個人墓、夫婦墓、さらには樹木葬やモニュメント葬まで、選択肢が大きくあります。
お墓選びのポイント
- 供養のスタイルを決める
家族全員で入る家の墓を選ぶのか、個人墓や夫婦墓といった新しいスタイルにするのか - 設置場所の判断
アクセスや管理のしやすさを考慮して選びましょう。 - 費用とメンテナンス
初期費用だけでなく、管理費や長期的なメンテナンスの負担も検討する - 地域の風土を考慮した
富山県、石川県、福井県など、地域の気候や文化に適したお墓を選ぶ - デザインや素材の選択
昔の人の希望や家族の想いを形にするデザインや石材を選ぶ
お墓に関するご相談や施工事例の閲覧、カタログ請求など、お気軽にお問い合わせください。
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